(ビデオ21分)

私、橋口久はプライアント株式会社の代表取締役社長として、人生の指針としていつも大切にしている「放下著」と「Start Your Impossible」と共に、2020年度は「1つのパーソナル理念」「8つのミッション」「3つの実践」を掲げ、1年を通して邁進することを社員の皆さんに約束します。

人生の指針

・放下著(ほうげじゃく)

2008年から2010年にかけて鬱で1年半休職していた際、手に取った本の中で出会った言葉です。以降、私の人生の指針となっています。

以下は私なりの解釈です。基本的な意味は動画を見てください。

人は悩みを抱え苦しい日々を過ごすときがあります。悩みが解決しない大きな原因は、悩みに対する執着する自分自身です。悩みは論理的に解決できるものがほとんどですが、その解決を悩みへの執着が妨げています。よく他人の悩み相談を受けたとき「そんなこと大したことないよ。大丈夫だよ」と励ますことができるのが良い例です。これは他人事だからそう言えるのではなく、そもそも解決できる悩みだからであり、悩んでいる人は悩みに悩んでいるのではなく、悩みに執着している自分自身に悩んでしまっているに過ぎないのです。失敗したときも同じです。失敗に対する悩みはそう大したものではなく、失敗に執着している自分自身が厄介な存在なのです。(解決できない悩みも存在します。虐められたり、襲われたり、殺されそうになったりした時です。その時には必ず逃げましょう)

成功も同様で、過去の成功に執着していては、次の新しいことは何も生まれません。新たな挑戦は、過去の成功への執着を捨てることから始まります。

 

 

・Start Your Impossible

2019年1月14日、私は上海出張中で、その日はホテルのジムにあるトレッドミルで走っていました。ジムの中では、サッカーのAFCアジアカップの試合が放送されていたのですが、試合を見ながら走っていると、試合会場に掲げてあった「Start Your Impossible」の看板に目が留まりました。「Start Your Impossible」はトヨタの広告で、トヨタ・グローバル企業チャレンジのスローガンでした。英語の文法的にはおかしいのですが、直訳すると「不可能から始めよう」となります。できるものを永続的に続けるのも人生の喜びの一つです。しかし「できないことができるようになること・この世にないものをこの世に存在させること」は一度しかない人生の醍醐味ではないでしょうか。

寝返りもできなかった赤ちゃんがハイハイを始め、つかまり立ちをし、歩けるようになり、そして走り始め、その後は車や電車や船、飛行機を使って自分の体力では行けない場所まで移動するこの当たり前のことも、実は私たちの脳に生まれたときからインプットされている挑戦のチップなのです。このチップは潜在意識(無意識)の行動に自動的に作動してくれます。自分で意識しなくても挑戦を続けてくれるのです。

しかし顕在意識(表面意識)の行動には、自動的に作動する挑戦チップは埋め込まれていません。顕在意識の中では、自らが「挑戦するぞ」と意識しない限り挑戦は始まらないのです。ハイハイから飛行機に乗ることまでできることは挑戦ではないのに、朝1時間早く起きて近所をジョギングすることは大きな挑戦なのです。人間の回路は面白いものです。

私はこの言葉に出会ったその日からトヨタが作った「Start Your Impossible」のポスターをスマートフォンの壁紙にして顕在意識の中で常に「自分の不可能から始める」ことを意識させています。それが経営者としての私の人生だと信じるからです。

 

TOYOTAの広告 “Start Your Impossible”

 

2020年度 パーソナル理念

経営者の器の大きさが、会社の豊かさと規模に比例する

 

8つのミッション

【模範】柔靭成長の範となる
【熱狂】経営指針を見誤らない未来志向力
【共育】柔靭成長できる社員共育環境整備
【仲間】未来志向型の仲間の維持・確保
【環境】ハード面での脱昭和・脱平成
【継続】脱保険代理店思考の結果今がある
【拡大】多様性ある人的交流交差点の増幅
【挑戦】第二創業ではなくベンチャー精神

 

3つの実践

社員の皆さんが働きやすい労働環境づくりを強化します

「個の時代」「withコロナ」「リモートワーク」「デジタル活用」などの既に始まっている次世代の働き方改革に率先して取組み、社員の皆さんが働きやすく、これからも当社を自分に合った職場として選んでいただけるよう、当社の労働環境づくりを強化します。

これからの仕事は、単なる労働ではなく、自分の人生を謳歌するためのツールの1つとなります。ご自身の強みを職場で生かし、仕事を通して更なる人間成長が実現できる会社組織を構築し、ご家族を始め、社員の皆さんが大切にされている方との時間がより創造され、またご自身が理想とするライフスタイルに近づけるよう、会社の仕組みづくりを改善していきます。そして、新しい労働環境で更なる生産性向上に挑戦します。

 

エンパワーメントを継続します

2019年度の経営指針書で宣言した「エンパワーメント(個々のパフォーマンスを最大限に引き出すために、現場の社員に権限を委譲すること)」ですが、皆さんがその真意を理解し協力していただいたおかげで1年目ながら素晴らしい成果を出すことができました。その結果、この1年個々の皆さんが飛躍的に成長されました。軍隊の兵隊ではなく、自分で考えて、私に、そして同僚に提言し、スピード感をもって現場レベルでどんどん改革・改善されていく様子は、当社が過去3年間求めていた「個の時代・個の成長・個の集合体」のステージへ突入した喜ばしい姿でした。一方で、これまで私の独りよがりが皆さんの成長を妨げていた部分があったのであろうと反省もしています。申し訳ありません。

今年度もエンパワーメントを継続します。エンパワーメントの負の産物は、私が現場の細かいことがわからなくなってしまったということです。しかし、それは私が現場の皆さんを心から信頼している、信じて頼っているからであるので心配はしていません。その分、私は皆さんの貴重な人生の時間をお預かりしている立場として、私の業務を深堀りし、皆さんの汗と笑顔と涙がきちんと報われる会社づくりに邁進します。

 

社長室(机)の廃止し、自らが場所を選ばない働き方を率先垂範します

リモートワークの恒久的な継続と中期経営計画での「2/3の社内スペースをフリーアドレスにする」ことを実現するため、今年度中に率先して社長室(机)を廃止し、場所を選ばない働き方を率先垂範します。現在のスペースは、現行の応接室兼、WEB相談(動画撮影)スペースに変更します。*既に2020年7月をもって社長室・机は廃止し、その場所をWEB相談(動画撮影)スペースへと変更しました。

2020年度の1年目は年度末までにフリーアドレス席を増設し、社員間でソーシャルディスタンスが取りやすい環境を構築します。什器は、従来のオフィス家具ではなくサロン的オフィス家具を中心に揃えます。イメージは外資系シェアオフィスです。詳しくは未来のオフィスづくりを担当することとなる総務部の中期経営計画をご覧ください。

 

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